ヘッダー画像
  • トップ画像
  • トップ画像
  • トップ画像
  • トップ画像

解毒合宿編 その参

解毒合宿 目玉企画 人類初 「たいひ浴」!

さて午後は畜産農家の藤原さんのファームへ!


町屋を管理してくださるイクマ君の

ダンディなお父様から最強たい肥のレクチャーをお聴きしました。

 

通常の餌をたべている牛のたい肥と乳酸菌牛のたい肥の

臭いの違いに一同びっくり!

そして今回の合宿の目玉!たい肥浴場まで向かいます。

 

一番高い畑の見晴らしは最高!

まだ雪ふかい乗鞍岳を眺めることができる

すばらしい浴場をつくってくださった藤原さん。

 

雨天にもこまらないようにとファームで働くふみさんも

竹でドームまでつくってくださいました。

 

その美しさは芸術品。

藤原さんやふみさんは最強のたい肥作りの名手でもあられながら、

最高のアーティストでもいらっしゃいます。

私たち解毒女子はショートパンツとTシャツといった

たい肥浴ウエアに着替えるとほかほかと湯気がたちのぼる

人類初の「たい肥浴場」にはいりました!

 

中は微生物がうみだす熱で50度ほどの温度であたたかい浴場。

次々とたい肥をかけてもらい埋まってゆくわたしたち。

 

微生物が生み出す酵素やミネラルやありとあらゆる豊かな恵みが

体全体にしみわたってゆくひととき。

今回のたい肥浴を思いついたのは

食養生の大家でいらっしゃる東城百合子さんの

著書を読んだことが始まりでした。

 

東城先生のおっしゃる解毒メソッドでも有名なものが「砂浴」。
かつてふぐ毒にあたった人は土に首まで埋めてもらい

全身の皮膚から土に毒を吸ってもらって命拾いをしたといいます。
どうやらそれは土の中の微生物のなせるワザ。

そんなわけで私は最強の土はどこにあるのだろうと、ずっと探しておりました。

 

そして吉祥寺タイヒバンさんのキッチンにもられた

たい肥の山にはじめて巡り合った時に直感で感じたのです。

「これこそ求めていた最強の土!!」

もはや従来のたい肥とは全く様相の異なる、

ふかふかの滋養の溢れた生きている土。

おもわず「この中にもぐりたい!」と叫んだことを

記憶しております。


最強の微生物の集うこの「たい肥」は

あの青森で奇跡のりんごをつくられた

木村さんのおっしゃる土と同じなのではないか!

 

そんなわけで私の素っ頓狂なわがままを聞き入れてくださり、

このたびこんなに素敵な「たい肥浴場」が

飛騨の地に誕生したのでございます。

通常よりさらに乳酸菌を増やしおがくずを加えて、

発酵を促した浴場は最強の酵素浴場。

 

なんと御礼をお伝えしたらよいでしょう。

風光明媚な乗鞍岳を眺めながら

美味しい空気に見守られ

屈強な殿方にスコップで土を盛られると

最強の微生物群に全身を包まれる。

 

表現のしようのない至福のひとときでございました。

ああ、幸せ。

 

昼にビワ焼酎をのみほしたM女史は

たい肥に入ると同時に熟睡。

それはそれは幸せなお顔をされておりました。

 

さてたい肥浴は全身の血行がよくなってむずむずしはじめます。

以前に砂浴をしたときよりもいちはやくこの現象がはじまりました。

 

東城先生もお書きになっていましたが

はじめての方は入っているうちにあちこちがかゆくなって

苦しくなり体をごそごそ動かしたくなるもの。

 

これは土が毒素を吸い取ろうとするのに皮膚の排気口の準備が

ととのわず、毒素を出しきれないところへ新陳代謝が盛んになって

内部からも出そうという働きかけがあるためだそうです。

 

そのうちスムーズに毒素がでてくると気持ちよく眠ることができるとのこと。
まだスタートを切ったばかりのこのたい肥浴。

その効果、未知数に期待大でございます。

 

土をはらうと解毒女子たちは近くの源泉かけながし温泉で

またじっくりとお湯につかり、さらなる至福のひととき。
贅沢なひとときでございました!

 

町屋にもどるとエミさんお手製の美味しいお夕食。

玄米ちらし寿司と菜の花のおひたし。

行者にんにくとこも豆腐のしゃぶしゃぶ!

 

藤原家のおばあちゃまのお手製味噌でいただきます。

ほうば味噌を囲炉裏であぶりながら美味しいお酒に

ほろよいつつ。飛騨の夜は臓器エプロンで

私たちの食べたものその消化の仕組みを学びながらふけて参りました。 

合宿三日目

さあ、早いもので3日目の朝。

 

昨夜のたい肥浴、温泉で熟睡した朝の気持ちのよいこと!
エミさんお手製の朝食のお箱には

あじわい深い人参のサラダを盛ったバケットに

例の乳酸菌をたべている牛の味わい深いヨーグルト。

 

そして粋なはからい、

5月5日のこどもの日ということで柏餅をご用意いただきました。

 

晴天の青空にはためく色とりどりのこいのぼりを横目に

むかったのは最強乳酸菌のはいった飼料をたべ

そしてその糞でつくったたい肥を床に敷いた

バイオベッドで育つ牛を見学に参りました。

 

バイオベッドとは、冬は発酵熱で暖かく、夏は不思議と涼しく

微生物が湿度や温度を適度に調節し居心地のよい床をつくってくれます。

もちろん、その場で糞や尿もつぎつぎと微生物が発酵処理してゆくため

臭いもしない、牛も管理する人も居心地のよい夢のような牛舎。

そしてその繁殖牛舎さんに辿りついたとき私たちは目を疑いました。

明らかに「何か」がちがう!
それはもちろん、臭いがまったくないこともさることながら

想像をこえた豊かな生命場がうまれているのではないか、

ということ。それを肌で実感しました。

牛のためにも、ここで働く方にも気持ちがよいように

流れているクラシック音楽。

ここを運営される森田さんも大変素敵で恰好良い方でいらっしゃいました。

 

解毒女子は思わず「嫁入りを辞さない!」と

鼻息を荒くしたものの、すでにご結婚されていらっしゃるとのことで

あえなく撃沈。

 

この牛舎で生まれるたい肥がまさに今回の解毒合宿のメインであった

「最強たい肥」。

たい肥といえばアンモニア臭がつよく

そして畜産廃棄物といわれ土壌や河川を汚す、

やっかいものの代表でありました。

ところが乳酸菌といった微生物の力で臭いがなくなり、

大腸菌が検出されずおいしい滋養にみちた野菜を育てる

宝ものに生まれ変わるということ。

 

すごい時代がやってきたのだと

泪をさそうほどの奇跡的な取り組みを見学させていただきました。

自然のいとなみの底力に目を見はりました。

 

 

これからの畜産や農業の未来に思いを馳せつつ

町屋に戻ると飛騨の旅、古川で最後のひとときを過ごしました。


とてもおしゃれで素敵な壱之町珈琲さんでお昼と

美味しい珈琲をいただき、

飛騨の名酒、白真弓やにごり酒をお土産に買うと、

忘れてはならない最後の儀式!

 

牧成舎さんで乳酸菌牛乳でつくられたソフトクリームを

ほおばるとその美味しさに酔いしれました。(モッツァレラも絶品!!)

乳製品の概念をこえる味!

 

すてきな解毒合宿、記念すべき第一回は心身ともに満たされて幕を閉じました。
菌のご縁でつながった素敵な畜産農家のみなさま。

その志の深さとまなざしの確かさ、

そして人間としての温かさに心がゆさぶれる3日間でございました。


御協力いただいた皆さまに心より感謝を申し上げます。

またご参加くださいました解毒女子の皆さまにも

感謝でいっぱいでございます。

 

解毒道、さらにさらに究めて参りましょう!

ありがとうございました。

 

追伸
何よりもこの最強たい肥にたずさわる

殿方の男っぷりといったら、

いまだかつてお会いしたことのないダンディで

生命力あふれる方ばかり。

菌は男をあげるのでございます!(ホント!)

独身解毒女子、飛騨へ集結せよ!!

 

2013.05.07