春の野草酵素をつくりながら思う
![多摩川河川敷で](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=jpg/path/sb1e51a713fe87cba/image/i77803803939048de/version/1336450351/image.jpg)
春の野草手作り酵素を仕込みに
八王子に行ってまいりました。
多摩川の河川敷や美味しい山清水の近くで
春の野草を摘んでいきます。
春の酵素作りははじめてなのでどうしようかと
思っていたところ、お友達と初挑戦することが
できました。
野草を摘みとるポイントは
「新芽」をみつけていくことです。
最初はなんだかよくわからなかったのですが
不思議と次第に目が緑になれてくるのですね。
春先になると野生の動物が新芽を食べる意味が
解ってきました。
やわらかくて酵素がたっぷり。
ああ、彼らはこれらを食べて
生命を自然から頂いていたんだと実感。
そして冬にたまった体の老廃物を
解毒するのですね
私の腕には野草のエキスがまとわりついて
茶色の液が残ります。
それをペロリと舐めてみると
草木の強い生命力の味がしました。
採集を続けていると
もはや目は「新芽センサー」!
新芽のあるところに手が伸びるようになります。
![一心不乱](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=jpg/path/sb1e51a713fe87cba/image/i49a5db65618a1c8d/version/1336450994/image.jpg)
一心不乱に収穫をしているとお散歩されているおじ様が
声をかけてくださいます。
「何がとれるの?何つくるの?」
「草の種類見分けられるの?すごいね!」
野草酵素の話をすると
皆様色々語りだします。
かつてはドクダミをとって煎じて飲んだよとか
薬なんて買わなかったよ、とか。
親にいわれて野草を山に採りにいったもんだよ、などなど。
皆さん決まって毒草にだけは気をつけなさいと
お声掛けくださいました。
草の毒とはアクのことをさすそうです。
多少のアルカロイドなら5種類以上の草をまぜることで
中和され安全に美味しくなるとのこと。
そんなわけで春の酵素はとにかく色んな種類を
一心不乱に採集することが肝心。
今回は色とりどりの花びら、お友達の育てている
さまざまな果物の新芽もいただいて
きっと40種類は到達できたはず。
山の清水でキレイに洗って
そして秋の酵素でしっかりと
汚れを落とします。
![みずみずしい野草の新芽たち](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=210x1024:format=jpg/path/sb1e51a713fe87cba/image/i2c18fd552aa0e17a/version/1336451679/image.jpg)
そしてさらに心配なのが放射性物質。
いつもの発酵助成材にさらに米麹をくわえ
今回はより強力な発酵を促します。
麹菌の力を借りてセシウムの処理を任せます。
チェルノブイリ事故の時に日本から大量の味噌が
送られ被曝を防いだといわれています。
日本の発酵の知恵、ほんとうに素晴らしい。
![しっかり測ります](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=180x1024:format=jpg/path/sb1e51a713fe87cba/image/i594240b30797d9bc/version/1336452096/image.jpg)
さて漬け込むために
とんとん、とんとんひたすら
細かく刻む作業が続きましたが
今回の作業で一番感じたこと。
それはひとつひとつの新芽を摘むたびに
「世界はなんて豊かなんだろう」と
実感したことです。
「生命をいただきますね」と声をかけながら
新芽をいただくと、草木は「はい喜んで!」と
まるで返答してくれるようでした。
さあ、これから毎日手でかきまぜて
私の常在菌をつかって漬け込んでいきます。
おいしく、滋養に満ちた春の酵素が待ち遠しいです。
春にみなぎる生命の力。
ぜひお試しあれ!
2012 05 08